【芦屋市役所公光分庁舎北館 リードあしや 1Fの様子】

今年4月リニューアルオープンした芦屋市役所公光分庁舎北館1Fの、その後の様子をインタビューとともにお届けします!
(リノベ工事の様子はこちら
今回お話を伺ったのは、芦屋市役所公光分庁舎北館にある「あしや市民活動センター『リードあしや』」を運営している、NPO法人「あしやNPOセンター」の橋野さんです。


【今回お話を伺った橋野さん(右)と、本件を担当したフロッグハウス 清水基宏(左)】

リニューアル後の来場者数は約1.5倍

フロッグハウス)4月のリニューアルオープンから毎週のようにプチ改修で顔を出させていただいておりますが、使われている様子を見て毎回うれしく思っています。

橋野さん)キッチン付きのオープンスペースを新設したことで、これまでリードあしやをご利用くださっていたみなさんに加えて、より多くの市民のみなさんにご利用いただけるようになったと実感しています。事実、来館者数も1,500~1,600人/月だったのに対して、リニューアル後の2ヶ月は2,200人/月に増加しているんです。


【キッチンコーナーの様子。奥には誰でも使える印刷スペースが見える(有料)】

【オープンスペースの一部。1Fだけで約30席あり、イベントスペースとしてもレンタル可能。】

フ)もうそんなに効果が表れているんですね。実は人が自発的に使い始めるまでには時間がかかるかなと思っていたのですが、思ったより早くて安心しました。

橋)登録団体の募集も6月に行う予定ですが、現在の128団体から10団体くらい増えそうです。オープンスペースでワークショップをしたいという方もいて、活気づいてきています。

行政・NPO・デザイナー・工務店・市民の協働

フ)キッチン付きオープンスペースを作ってよかったですね。本件のように設計段階で使い方を考えるワークショップを開くという手法は初めての試みでしたが、それがなかったらキッチン付きオープンスペースはなかったですよね。ラフスケッチには描いてなかったと思います。

橋)ワークショップを開いて、大学生や30代前後の若年層の意見を取り入れられたと思います。若い人をターゲットに、ワークショップの開催時間やチラシのテイストを調整しましたよね。


【最初に提案したラフスケッチ。この時点ではキッチン付きオープンスペースは描かれていなかった。】

フ)今回は行政・NPO法人・デザイナー・工務店がワークショップで生まれたアイデアを一緒に形にしていきましたね。工期がタイトだったので、ワークショップ終わってからすぐミーティング!みたいな感じで(笑)すごくおもしろい経験でした。ちなみに、NPO法人の立場として今回のようなチームワークはいかがでしたか?

橋)みんなが横一列だと話がスムーズで、だから短期間で完成させられたのかなとも思いました。こういう作り方は、お互いの距離が近づく気がします。

活動人口をより増やすための拠点

フ)まだリニューアルして間もないですが、今後のイメージはいかがですか?

橋)ワークショップで生まれたアイデアがリノベーションに良い影響を与えたように、今まさに市民のみなさんから生まれつつあるオープンスペースの使い方のアイデアが、これからのリードあしやの在り方を育んでいくのではないかなと思っています。
私たちの活動目的のひとつに「活動人口100%のまち」があるのですが、まさにリードあしやではリノベーションをきっかけに人が集まり、市民活動を行う人の数が増えてきています。例えば、休憩に使いにきた学生が地域ボランティアに興味を持ってくれたり。この場所で、市民活動をはじめるきっかけが生まれ、この場所で市民活動が育まれていって欲しいですね。

フ)僕たちもみなさんの活動を応援しています。今後ともどうぞよろしくお願いします。


【芦屋市役所公光分庁舎 リードあしや は阪神芦屋駅とJR芦屋駅の芦屋川沿いにある。(左からふたつ目の建物)】

インタビューを終えて

この芦屋市役所公光分庁舎の案件には、市民参加型ワークショップを交えた設計・行政施設の施工など、フロッグハウスとして新しい試みがたくさん詰まっていました。本物件で得たノウハウで、今後は行政案件にもチカラを入れていきたい!そう思うようになったフロッグハウス一同でした。

芦屋市役所公光分庁舎 リードあしや
住所:〒659-0065 芦屋市公光町5番8号
TEL:0797-26-6452
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:日曜日・祝日・年末年始(12月28日~1月4日)
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