【代表ブログ】集会所リノベーション

芦屋浜高層団地集会所リノベーションから1周年!

1周年記念パーティーに娘とお邪魔して来ました。

昨年、兵庫県住宅供給公社・芦屋浜連合自治会・武庫川女子大学と協働で行った芦屋浜集会所リノベーション工事の1周年記念パーティーに参加して来ました。

元々は「ザ・集会所」だったこちらの建物・・

【ビフォー 集会所】

平屋で会議室用の机がポンポン並べられている無機質なものでした。一応、住民さんが申請すればどなたでも使える「レンタルスペース」的な側面も持っていますが、そうした使われ方は近年皆無だったそうです。

「子育て世代が使いやすく、みんなが集まりやすい建物に生まれ変わらせたい」そんな住民さんの想いを、学生さんが中心になって自治会住民さんへ改装案をプレゼンテーション。出来上がったそれらを公社さん・フロッグハウスが図面や予算内に収まる様にブラッシュアップして行きました。

そうして出来上がったのがこちら・・

キッチン前の壁を大きく開口して、カウンターに。

間仕切り壁・天井は解体して広々としたスペースに。

「本をたくさん収納したい」という要望にお応えして、本棚ツリー・通り抜け出来る本棚を作りました。

お湯を沸かす事しか出来なさそうな小さなミニキッチンは大きな業務用のキッチンに。

(この辺は、住民さんの要望が強かった)

トイレも和式便所と男性用壁掛け式小便器を解体。

広くなったスペースに手摺とおむつ交換台を設置しました。

住民・学生さんも参画して貰う建参加型建築ワークショップとしてウッドデッキ作成・無垢床貼り・室内塗装・タイル貼りなどをフロッグハウス主体で開催。

それから一年・・

一年経てば、無垢材で貼った床や戸棚も小さな傷がちらほら・・

でも、それは使われてる証なので嬉しく思いました。やっぱり、モノや人が入りだすと俄然空気感が良くなりました!

やっぱり建物は「使ってなんぼ」。

フロッグハウスが作ったフォトブックも置いてくれていました!

当日は屋台も出て盛況。ワークショップにも参加してくれた住民さんや学生さんの懐かしい顔も見れて良かった!大きな業務用キッチン・ガスコック・屋台用機材も見事に使いこなしていました。

ここの自治会さんは活発で、餅つきなどの行事でも大勢が立てるキッチンは念願だったそうです。

躯体の解体(構造壁ではない部分)や予算内に如何に要望を盛り込むのかは正直苦労したけど・・

やって良かった!っと思える仕事がここにもまた一つ。

以前は葬儀などにも使われていた団地の集会所ですが、時代の流れと共にそうした使われ方は皆無になりました。

団地の集会所が生まれ変わる過程に携われたことを嬉しく思います。

個人的にも「箱モノを、お上が作ってポンと渡す」時代ではない・・という想いがありまして、「住民・地域・大学の参画」というテーマに、「参加型建築ワークショップ」というメニューを提供できる「ニュー工務店」を目指したいと改めて思える一日でした。