神戸市 リノベーション助成金情報

何かと解りにくい助成金情報。詳しく解説してみました!

新築はやらないリノベーション専門のフロッグハウス。

「取得リノベ型」「リノベ後取得型」についてだけ絞ってお話しますと・・

【金額】

市外から転入は70万円、市内在住の転居は50万円。

「こちらは中古を買ってリノベーション」は勿論ですが、「リノベーション済みの中古を買ったケース」も対象になります。

「中古を買ってリノベーションしようとする人」に心強いのは勿論ですが、「この際、空き家をリノベーションして売ってしまおうか?」という人にも追い風です。後者は直接助成金は貰えませんが、「今なら50万円〜70万円の助成金も貰えます」という意味で売りやすいタイミングかと思います。

但し受給には所有権移転日・リノベーション施工時期に縛りがあるのでご注意ください。

【対象者 対象案件】

「子育て世帯支援住宅補助制度」の名前が指し示すように、「子育て世帯」「若年層」のみが対象となります。

定義は「中学生以下の子供いる世帯または、夫、妻ともに39歳以下である世帯」が対象になります。

例えば私の場合ですと、「42歳夫婦」。これだけだと残念ながらアウト。

(いつの間にか、若年層に入れて貰えないのか・・)

但し小学校1年生のムスメがいるので補助対象となります。

ちなみに、妊婦さんも助成対象となるそうです。

【リノベーションについて】

工事の補助対象は定額制で、下記要件をクリアした改修を行うことが条件とされています。

  • a.子供の安全・安心を確保できる改修工事
  • b.家事・育児の効率化を図ることができる改修工事

若年夫婦世帯は、cに該当する改修工事を実施していることが補助の条件となります。

  • c.住機能の改善・向上を図ることができる工事

 

https://www.city.kobe.lg.jp/documents/4228/renovation_jirei.pdf

要するに、子育て世帯はa,bを、若年夫婦はcの条件をクリアすることが必須です。

ただ、子育て世帯・若年夫婦共に「和室を洋室に」すれば「フローリング等にすることより、食べこぼし等の掃除のしやすさを向上した」と認められますし、「キッチンを対面型に」すると「調理しながら家族の団らんが可能になった」という事で認めて貰えるそうです。

古い住戸を買ったらまずは改修する部分を「クリア条件」にしてくれているので、この辺は、正直な感想は「かなり優しい」条件設定になっています。

また、取得物件は「改修後に新耐震基準を満たすこと」とされています。

新耐震基準とは・・

建築物の設計において適用される地震に耐えることのできる構造の基準で、1981(昭和56)年6月1日以降の建築確認において適用されている基準をいう。

これに対して、その前日まで適用されていた基準を「旧耐震基準」という。

新耐震基準は、震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないような構造基準として設定されている。技術的には、地震力が加えられた場合の構造部材に生じる応力が許容応力以下であるだけでなく、一定以上の規模の建物については、靱性(粘り強さ)を確保することが求められる。また、建物強度のバランスも必要とされる。

なお、旧耐震基準は、震度5強程度の揺れでも建物が倒壊しないような構造基準として設定されていた。

情報提供(株)不動産流通研究所「R.E.words

→要するに、昭和56年6月以前と以降で建築基準法の基準が改正されまして、それ以前を「旧耐震基準」以降から現代までを「新耐震基準」として「区分けする」ということです。

リノベーションという仕事に携わってると、日々この基準に出会います。

(助成金を出す側やお金を貸す側として、解りやすく使いやすいのではないでしょうか?)

では、昭和56年以前の物件は「倒壊寸前で住むに値しない物件で違法状態なのか?」っと問われればそうではありません。当然、昭和56年以前に建てられた建物でも、新耐震基準に照らし合わせても問題のない強度を確保している住戸はたくさんあります。

ただ、「区分けとしてやりやすい基準」として通り一辺等に「昭和56年(1981年 6月)以前か?以降か?」はよく使われている基準です。

今回の助成金に対して声を大にして言いたいのは、昭和56年以前の建築でも「階段室型団地」は補助の対象になります。

下記は今回の助成金の「よくある質問」からの抜粋です。

【リノベ型共通】旧耐震基準(1981年(昭和56)年5月31日以前に着工したもの)の階段室型団地(5階建以下の団地)は、補助対象になりますか?

階段室型団地とは、エレベーターのない5階建以下の鉄筋コンクリート造の各住戸が階段室に直接面している団地です。改修後に新耐震基準を満たすものとして取り扱います。補助申請の際、「対象住宅の登記記録全部事項証明書」と「団地の平面図」を提出してください。

うーん素晴らしい。これは神戸市さんの英断かと思っています。

実は前回の助成金も途中から、「階段室型の団地は認めます」となったのですが、今回は当初からそうなっていました。

須磨区高倉台団地、名谷団地、灘区鶴甲団地、垂水区明舞団地(神戸市側の狩口台・神陵台・多聞台)etosetora・・

これで神戸市に無数にある団地を若年層が買って、リノベーションという事が行いやすくなりました。

売買価格は階層やエリアによって違いますが、100万〜400万と若年層にも手の届きやすい価格帯であることは間違いありません。

また、近年は住宅のローンも「物件購入費用」と「リノベ費用」を合わせて組むことも可能なのでグッと「中古×リノベーション」の選択も手が届きやすくなったのではないでしょうか?

また、戸建住宅の旧耐震基準でも「耐震改修工事を行って新耐震基準該当まで建物の強度を上げる事をすれば助成金の対象となります。

例えば「近所でえらく安く売り出されてる戸建住宅」「親戚の間でほったらかしにされてる空家」も昭和56年6月以降の建築であれば助成対象になりますし、それ以前に建てられた建物でも、リノベーション時に合わせて耐震改修工事を行えば助成金対象の物件になります。

※但し相続は対象外。「住宅取得費補助」なので売買契約をまたぐ必要があるそうです。

色々と心強いですね〜

今までは、国は「新築戸建てを建てて35年ローンで返済」というのを一つのスタンダードケースとして税金面等で優遇して来たきらいがあります。

今後は「中古×リノベ」も一つの選択肢として、若い人が買いやすくなれば嬉しいですね!

詳しい相談・内容は下記URLをご参照ください。

お問合せ先 すまいるねっと

電話 078−643−9933(月 火 木 金 土 10時〜17時)

神戸市HP

https://www.city.kobe.lg.jp/a01110/kurashi/sumai/jutaku/information/shinkonportal/kosodateshienrinobe.html

エリアやタイプによっては助成の対象外となるケースもありますので、意中の物件があるのであれば必ず事前に窓口に相談して下さいね!

 

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