2016年4月 神戸新聞
「どんな家にしようかなーコルクや杉使い分けー」に掲載されました
高倉台団地で、団地リノベーション(改装)に取り組む家具職人の中原秀章さん(40)、額縁職人あずささん(40)。夫婦の新居づくりも大詰め。今日は床材を張る工程だ。
購入時の床材は厚手のカーペットに生地で、解体時に丁寧にはぎ取った。台所とダイニング、洗面所の水回りは滑りにくく傷に強い塗装のコルク素材、リビングは音対策で衝撃材を敷いた上に杉板、廊下は合板を用いる。
和室だったダイニングは、壁を取り払った台所と若干の段差がある。団地ラボの建築士のアドバイスも受け、床材を張る際は専門家の力を借りた。依頼した専門の職人は、1辺30センチ四方のコルク素材を隙間なく敷き詰めて均一な仕上がりに。
2人が見守る中、慣れた手つきで作業する職人の男性は「建材が簡単に手に入る時代だけど、粗悪な床材だとひずみが起きるなどトラブルも多い」と打ち明ける。中原夫婦も職人とあって「プロの仕事は相応の経験に裏付けされたもの」と納得した様子。
その上で、自力でどこまでできるか。あずささんは「何にこだわり、どこでコストを抑えるか決めるのは主人公の施主。家を自分たちにあわせなきゃ」ときっぱり。さぁ、どんな新居が完成するか。